初めてのオーダースーツ|注文前に知っておきたい7つのポイント

初めてオーダースーツを仕立てる時、「どのテーラーで仕立てるか?」が決まると、楽しみが募ります。
実は、いざテーラーに足を運ぶ前に「知っておきたい7つのポイント」を押さえると、より良いオーダースーツを仕立てられる事をご存知ですか?
今回は、この「注文前に知っておきたいポイント」について解説いたします!
ポイント①【最重要】「着る目的」を明確にする。

【着る目的」を明確にする】ことは、【結論】オーダースーツ専門店 の選び方でも「最重要」として解説しましたが、やはり「注文前に改めて確認したいこと」としても、最も大切なポイントです。
ここでは簡単にご説明いたします。
「着る目的」の明確化が重要。カギは「どなたからの信頼が必要か?」
着用の目的がハッキリしていると、テーラーは、より適切なご提案をすることができます。
より良いスーツを仕立てるために、ご注文の前には改めて「何のために、オーダースーツを仕立てるのか?」を明確にしてみて下さい。
ここで、着る目的を明らかにするための質問をご紹介しましょう。
それは「どなたからの信頼が必要か?」という問いかけです。
オーダースーツに限らず、ビジネススーツは、「相手への敬意」を示し⇒「信頼」を得て⇒「仕事で成果」を出しやすくするためのツールです。
「どなたからの信頼が必要か?」を考えることで、自然と着る目的が導き出され、「仕事で成果を出しやすくなるスーツ」を仕立てることができます。
ポイント②来店時には、お気に入りのスーツコーディネートで訪問する。
テーラーを訪問する際には、お気に入りのスーツコーディネートで行くことをオススメします。
具体的には、スーツ・ワイシャツ・ネクタイ・靴下・靴です。
テーラーは、そのお気に入りのスーツコーディネートを参考に、お好みのシルエットなどを把握し、より適切なご提案をすることができます。
時計や小物も持っていく。
時計や、いつもスーツのポケットに入れている小物(スマホ、財布、名刺入れ、ペン)もぜひお持ちください。
例えば、スーツのポケットに入れる小物が、大きい・厚みがある場合には、ポケットの大きさを変えたり、ゆとりを加える必要があります。
また、オーダーシャツを仕立てる際には、厚みのある時計の場合、カフス(袖口)の大きさを若干大きくする、といった対応も可能です。
愛用の小物も持って行くことで、よりあなたのビジネスシーンで活躍する1着が実現します。
「他ブランドと同じスーツを仕立てること」は、不可能。
なお、「お客さまのお気に入りのスーツ」はとても参考になりますが、「他社ブランドと全く同じスーツ」を仕立てることは、残念ながらできません。
副素材・カッティング・縫製などが異なれば、生地・サイズが同じであったとしても「全てが同じ」にはならないからです。
「写真をもとに、同じスーツを仕立てる」も、不可能。
前項と同じ理由で「俳優などの写真をもとに、同じスーツを仕立てること」もできかねます。
「できる限り近いスーツ」を仕立てることはできますが、「全く同じ」とはならないことをご了承ください。
また、着用者が異なれば、見栄えも変わります。
特に、欧米人の着用写真の再現は、難しいものです。
というのも、日本人は低身長・O脚・短足・肌が黄色いといった特徴があり、やはり見栄えが変わってしまうためです。
ポイント③カウンセリング時には「着る目的」と「予算感」をまず伝える。
カウンセリングの際に、まず「着る目的」と「予算感」をお伝えいただくと、スタイリストはそれに適したご提案がし易くなります。
ポイント④初めての生地選びの時には「ダークネイビースーツ(無地)」をまず選ぶ。
「仕事のためのスーツ」であれば、
王道の「ダークネイビースーツ(無地)」がオススメ。
「初めてのオーダースーツだから、今までとは違った生地・デザインを選びたい!」という気持ちになるかと思います。
しかし、「仕事のためのスーツ」であれば、まずはビジネスシーンに合ったオーダースーツを仕立てることがオススメです。
「ダークネイビー」は日本人にとって肌馴染みが良く、さらに「敬意を示す」ことにも最適。
まさに最初の1着にピッタリの色です。
オーダースーツを仕立て甲斐を感じやすい。
「ダークネイビースーツ(無地)」は、最もオーソドックスなスーツの1つです。
そのため、フィッティング・縫製の質の良さが際立ち、よりオーダースーツの仕立て甲斐を感じられます。
また、ダークネイビースーツは活躍のシーンがより多く、シーズン2~3着持っていても良いもの。
「1着持っているから必要ない」と思わずに、新しいお店で仕立ててみるのもオススメです。
今まで持っていたダークネイビースーツと、新調したスーツとを着比べてみると、楽しい発見があるかもしれません。
このような背景から、「初めてのオーダースーツ」として、「ダークネイビースーツ(無地)」がオススメです。
ポイント⑤大きなスーツ生地で、顔映りを確認する。

生地サンプル帳で選ぶときには「思ったよりも派手だった」に注意
生地サンプル帳(バンチブック)は、生地を縦18cm×横15cmぐらいの大きさに小さくカットして、まとめられたサンプル帳です。
生地サンプル帳をめくって生地を見ていくことは、とても楽しい時間です。
しかし、小さい生地で見ると「面積効果(心理学用語)」のために「仕立ててみたら、思ったよりも派手・明るかった」という結果になることもあります。
また、生地見本数もあまりにも多いため、迷ってしまいがちです。
初めてのオーダースーツの場合、生地選びにも慣れていないでしょうから、できる限り仕立てに使用する生地の大きさ(ex:幅150cm×長さ320cm)で手触り感・重さや顔の映り具合などを確認し、スタイリストのアドバイスを受けることがオススメです。
ポイント⑥「仕事のためのスーツ」ならば標準仕様がオススメ。
カスタマイズ仕様は「装飾」
「仕事のためのスーツ」の場合、「装飾性」よりも「実用性」が大切です。
ほとんどのテーラーは、基本的には「仕事のためのスーツ」が主なため、標準仕様もそれに準じている筈です。
「初めてのオーダースーツ」というと、「せっかくだから、カスタマイズしてみたい!」と思われ、カスタマイズ仕様も検討されると思います。
しかし、カスタマイズ仕様の大半が「装飾性」のものが多く、基本的には不要なものです。
例えば、「ベストの尾錠(ゆとり具合を調節する金具)を付ける」といったカスタマイズがありますが、オーダースーツであれば身体にフィットさせてお仕立てするため、本来、尾錠は不要です。
また、尾錠の金具が上着の裏地や生地を傷めてしまうことがあります。
他にも、AFMステッチ(ピックステッチ)という、襟やポケットの周りに、手縫い風のステッチを入れるカスタマイズもありますが、ステッチを入れるとカジュアル感が強くなるため、本来の仕事着としては不要なものです。
初めてのオーダースーツでは、まずは幅広いビジネスシーンで活躍する王道の1着を。
標準仕様での仕立てがオススメです。
ポイント⑦採寸・フィッティングの時には、自然体で立つ。
実際に着る時には「自然体」で着る。
採寸・フィッティングでは、緊張もあり、ついつい背筋を伸ばして立ってしまいがちです。
しかし、実際に着る時の姿勢、つまり「自然体」でお立ち下さい。
背筋を伸ばしてしまうと、本来の姿勢でなくなり、首の後ろにツキジワが出たり、衿抜けの原因にもなり得ます。
採寸・フィッティングには「自然体」で臨んでこそ、ご自身の「自然体」に合ったオーダースーツがお仕立てできます。
番外ポイント 「ふるさと納税」を活用する。
お得な仕立て方
せっかくオーダースーツを仕立てるのであれば、やはり「お得」に仕立てたいものです。
注文するテーラーでの取り扱いがあるか確認してみましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回は、テーラーを選んだ後に必要となる「注文前に知っておきたい7つのポイント」をご紹介いたしました。
ぜひ、ご参考にいただき、素敵なオーダースーツをお仕立ていただければ幸いです。
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