オーダースーツのフルオーダーとは?メリット・デメリットや注文方法などをご紹介

ファッション・健康

オーダー方法には “フルオーダー” の他に “パターンオーダー” や “イージーオーダー” などがあります。お店によって違うので迷う方も多いようです。そこで今回は、最も高級とされるフルオーダーに注目!『フルオーダースーツって?』『パターンオーダー・イージーオーダーとの違い』『フルオーダーでスーツを作るときのポイント・お店の選び方』について見ていきながら、フルオーダーの特徴からどんな人にオススメなのかをご紹介していきます。

オーダースーツのフルオーダーとは?

“仮縫い”をすることで、パターンオーダーやイージーオーダーよりもより細かな“体型補正”や好みの微調整が可能となります。基本的には、テーラーと呼ばれる職人が細部まで採寸を行い、自由度の高い型紙から体型に合わせて一から作られます。そのため対話によって、自身が再現して欲しいデザインや仕様や仕立ての良さなどを追求することができます。

オーダースーツの種類

■パターンオーダー

ある程度の体の箇所を計測し、体型に合った見本服を着用します。その見本服のサイズからお客様の好みや体型に合わせて補正をかけるのがパターンオーダーになります。グローバルスタイルはパターンオーダーに分類されます。

▽パターンオーダーでオーダースーツの注文を検討中の方はこちら。

■イージーオーダー

パターンオーダー同様に、ある程度の体の箇所を計測し、体型に合った見本服を着用します。その見本服のサイズからお客様の好みや体型に合わせて補正をかけるのですが、パターンオーダーとの大きな違いは、体型補正が豊富で、特別なデザインにも比較的対応がしやすい点にあります。ただし、最近ではパターンオーダーでも体型補正できるブランドが増えており、両者の差は少なくなってきているとも言えます。

フルオーダーのメリット・デメリット

フルオーダーのメリットとは

■要望に沿いやすい

フィッターとの対話から、より細かく要望を伝えることができるため、パターンオーダーやイージーオーダーでは叶わないデザインを実現することができます。

■体型や姿勢にお悩みが多い方にお勧め
体型に応じて皴や不具合等が出やすいケースを3つのパターンに分けてみていきます。

【1】肩幅が広い、いかり肩の人

この体型の特徴は、肩にジャケットが引っ張られてしまい、背中の後ろ部分にシワができやすくなってしまいます。

【2】猫背、巻き肩の人

この体型の特徴は、基本的に前傾姿勢となり腕が内側に入り込んでしまいます。その為、腕と肩の部分にシワが寄りやすく、首の付け根部分の生地が浮き上がりやすくなります。

【3】反り腰体型の人

この体型の特徴は、真直ぐに立った姿勢で腰が反り返り、お腹が出てしまう反り腰の人です。いかり肩などと同じように、背中の後ろ部分と脇周りにシワが寄りやすくなってしまいます。

フルオーダーのデメリットとは

■予算や時間がかかる

仕立て上がるまでの期間は早くても1月半~、長ければ3か月以上かかる場合もあります。冒頭に記載した”仮縫い”という工程があるため、仕上がり前に来店が必要であるのと、仮縫いも基本的には1度で済みますが、場合によっては2度3度足を運ばなければいけない場合もあります。また、フルオーダーはフルハンドでなくても、手縫いで縫製する箇所が多いです。そのため、何年後か体型が変わり、サイズ直しをする際に、街のお直し屋さんでは対応が難しいと断られることもあるそうです。

料金もパターンオーダーの倍以上の料金がかかることがほとんどです。

フルオーダーを作る流れ【注文・採寸方法】

フルオーダーを作る流れ

♦1度目の来店
① カウンセリング:フィッターが着用シーンや目的、お立場などのヒアリング:このときに要望や、普段悩まれている点などをお伝えするとスムーズに進めることができます。
③ 生地選び、ディテール選び:バンチブックや生地見本を体に当てながら要望にマッチした生地をお選びします。
④ 採寸

♦2度目の来店
仮縫いをフィッティング:細かい体型補正や寸法の微調整、ディテール確認を行います。

♦3度目の来店
納品

フルオーダーの採寸方法

オーダースーツは、既製服とは違い自分の体に合わせてスーツを仕立てていきます。そこに、“自分の体のクセをどのくらいカバーしたいか”の判断から、オーダー方法を決めるのが良いでしょう。例えば、上半身だけでも採寸箇所はパターンオーダーの倍以上になります。

例えば肩幅にしても単に48㎝というわけではなく、O点(第七頸椎骨)~左右で肩先までの距離を測り、肩傾斜の差も数値に残します。また腕の太さにしても左右の上腕、肘、手首の太さを計測し、腕の位置も考慮し袖付けや袖山の位置を設定します。前身と後ろ身の量の差や、アームホールの形状など、型紙が決まっているパターンオーダーでは網羅しきれない箇所まで設定することができます。

フルオーダーを注文できるオーダースーツ店の選び方

お店の選び方はオーダー方法だけではありません。いかに自分が求めるスーツのイメージに合っているか、どれくらいの生地があるのか、仕上がりまでの期間は妥当かなど色々あります。

予算に合わせて選ぶ

フルオーダーは一般的に20万円程度からになります。フルオーダーに費やす価値がそこにあるのかを十分に検討しましょう。

<パターンオーダー>
20,000円~60,000円 ⇒マシンメイド・ミシン縫い(一部ハンドメイド)
⇒ベースとなるゲージ(見本)スーツを着用

<イージーオーダー>
50,000円~200,000円 ⇒マシンメイド・ミシン縫い(一部ハンドメイド)
⇒ベースとなる型紙から細かくサイズ調整

<フルオーダー>
200,000円~ ⇒ハンドメイド(手縫い)・マシンメイド+ハンドメイド
⇒仮縫い状態で試着しながらサイズ調整

担当やフィッターとの相性で選ぶ

こちらは非常に大事なポイントです。フルオーダーに限ったことではありませんが、人と人が行うことですので、お話を重ねる中で合う、合わないが少なからず出てくる場合があります。自身の要望があまり伝わっていないと感じた場合は、一旦検討することも考慮に入れましょう。他のお店でお話を伺い、どのお店が自分の要望をより実現してくれそうか選択することも重要なポイントです。

クオリティーを重視する

フルオーダーになると、その職人に対する技術料の比重も当然高くなるため、ご予算も他のオーダーより高めになります。その分、各段に“着心地の良いスーツ”、“見た目の良さ”、“自身のこだわり”を追求することができます。

ネット注文は最終手段にする

フルオーダースーツも一度作った事があれば同じサイズで注文できるブランドもありますが、基本的にネット注文はお勧めできません。選ぶ生地、デザインやスタイル、皺の入り方、作る時期など様々のことを考慮して職人はスーツを仕立てます。ビスポーク(be spoke)という言葉があるようにフィッターとお客様がお話をして作り上げるもののため、基本的には来店して注文することが望ましいでしょう。

事前に確認すること

完成までの期間

早くても1か月半ほど、場合によっては3か月以上要することもあります。国内縫製か海外縫製か(イタリア、イギリス)によっても大きく異なるようですので、事前にお店に確認しておきましょう。

お直し期間の有無

フルオーダーは申し上げた通り、仕上がりまでに何度かお店へ足を運び入念にフィッティングを行うため、基本的には有料になるでしょう。

オーダースーツを作るならKASHIYAMAがおすすめ

オーダースーツは手間や費用がかかるものの、自分の身体にフィットしたスーツに仕立てることが可能で、結果として着心地の良さや、スーツが長持ちするといったメリットを得ることが可能です。

なお、オーダースーツを仕立てる際には、採寸を慎重に進める他、予算面についても注意しなければなりません。オーダースーツは一からスーツを作っていくため、好きなようにオプションを追加できるというメリットがありますが、オプションをつけることで費用が高くなってしまう可能性があるからです。

オーダースーツを購入するのは意味がないと感じている方は、本記事の内容を参考に、オーダースーツにはデメリットがある一方でメリットも多い点を確認してみてください。その上で、自分にぴったりのスーツを購入したいと感じたのであれば、ぜひKASHIYAMAよりオーダースーツを購入されてみてはいかがでしょうか。

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